弔い

ショパンが逝ってしまいました。
たったの半年の命でした。
未だに信じられません、あまりにも突然すぎて。


昨日、川辺で遊びました。
私が小学校の頃よく遊びにいったグラウンドに行きました。
「世界はこんなに広いんだよ」って教えてあげたかったのです。
彼は水を得た魚のように、全力疾走で、駆け抜けていました。
はじめて、ほかのシュナウザーに会って、
「あなたで4人目よ」なんて言われて。
3年後に、白くなっているショパンの毛並みを思いました。
それなのに、それなのに。


私の痛みはきっと大したことがないのです。
辛いのは、半年しか生きられなかったショパンなのです。
半年間、ずっとずっと一緒に暮らして育ててきたお母さんなのです。
でも、ずるい私は、ここでこうして書くことで
誰かに優しい言葉をかけてもらいたいと思っている。


母の支えになりたい。
母には私みたいにたくさんの友達がいないだろうから。


少しずつ、未来が決まりそうな気がしていた矢先のことでした。


ショパンの骨つぼの横には、やっぱり友達がくれた水に浮かぶキャンドルが
ゆらゆら揺れています。
とても綺麗。


彼を忘れないでいたいと思う。
未来永劫、私の命が続くまでずっと。